石巻ボランティア ② それぞれが、今、出来ること、そしてこれからを考える

2011年05月23日(月) | ボランティア

 

左上の写真は、石巻赤十字病院です。近辺の個人病院はほとんど再開出来ていなくて、この病院が頼りだそうです。車が通れるようにだけしてある道が印象的です。道の脇にはまだ車がひっくり返ったままです。

石巻は港に向かって引き込み線が走り、貨物を船に乗せ各地へ。線路もご覧の通りでどこから直していくのでしょう。でも、右下の写真の線路の奥左上に見える赤白の煙突には近づくと鯉のぼりが。なんだか勇気と涙が湧いてきました。

 

 

私たちのように平日仕事を持っているものは、今回のような金曜日夜発のボランティアバスは土曜日1日活動をして日曜日朝には自宅に帰っているので、月曜日からの仕事も頑張れます。たった1日で何が出来るのか?とも思いましたが、出来ることありました!また、行く前に不安になったこともありましたが、それもクリア出来ました。まずは動いてみることだと今回も思いました。私の生き方の中に、迷ったらやってみるということが心の奥底にしまってあります。本当に迷ってどうしようかと思ったなら、前に進んでみる。するとそれが道を開いてもくれるし、少々失敗してもそれで学べたことがまた一つ自分にプラスになるからです。

参加する前の不安

ひとつは、メンタル面でのことです。私自身はメンタル面が強い方だと自覚していますが、あまりの惨状を目の当たりにしても、メンタル面が強い方ですと言い切れるのか?また、海や自然が大好きで今の仕事を始めたのに、大好きな海を好きでいられるのか?参加表明をしてから、仕事で一緒に参加出来ない主人と何度も話しました。夢まで見ました。

ふたつめは、たったの1日で何が出来るのか?たったの1日でも行く価値があるのか?という事でした。

みっつめは、ありませんでした。あまり深く考えずに(良い意味で)何か出来る事があれば…と参加可能なボランティアを探していたので。

 

実際はどうだったか。これは、私自身が想像力が乏しいせいもあるのか、今の石巻しか捉えることが出来なかった。きっとこうだったんだろうな、ここにきっと普通の幸せな暮らしがあったのだろうな、という小さな想像は出来ても、それ以上でも以下でもなく、今の石巻だけを見て感じることだけでした。これが結果としては、この現状をなんとかしなくちゃ!という気持ちだけを湧き上がらせました。海のせいでこうなってしまったけれど、日曜日の朝、横浜に着いた時はいつも通り早く地元の海が見たいと思っていました。そして、海に出かけました。

うまく言えないけれど、結局は私たちは実際に被災してないのです。だから、本当の辛さ、怖さなんて分かってあげたくても、到底分かる訳はありません。私は不妊治療をしていました。その間、近しい人たちは私を心配してくれましたが、本人ではないから本当の辛さを分かってあげられていない、とその事を辛そうに言ってくれました。でも、寄り添おうとしてくれるその気持ちが嬉しかったことをもう15年ほど前の事ですが、はっきりと覚えています。

私の行く前の不安は「困っている人に寄り添いたい」この気持ちだけでクリア出来ていました。目の前で転んだ人がいたら「大丈夫ですか?」と声をかける、これに心の準備も手助けの大きい小さいもありませんよね。1日だけだったけれど、3チーム30人の大人で家の一軒もキレイにして来られなかったけれど……「そこにあるの全部捨てちゃって」と言っていた方が、「やっぱりさっきの洗って使うか…」という気持ちになってくれた、それだけでもいいんですと宇田川さんも言って下さいました。

 

これからのこと

21日土曜日に前回の参加者から有志で話し合いをしました。お伝えしたいことがたくさんあるのですが、ピックアップしてみました。

 

①義援金について

割り算を忘れては行けない。ということを教わりました。奥尻の津波の際も多くの義援金が集まり、一軒あたり数百万円分配出来たそうです。そうすると家を失った人がもう一度家を建てる足がかりになります。今回は総額としてはかなりの金額が集まっていますが、被災した方が多くて一軒あたりに換算すると現状ではせいぜい20万円くらいしか分配出来ないそうです。さらに、5月に入りもうすでに義援金の勢いはガクンと落ちているそうです。

毎月1000円の義援金をひたすら続ける……こんなスタイルが被災者を長く支える事になるようです。

 

②ボランティアの参加の仕方について

今回参加していた方たちは、10代から70代までの幅広い年齢層の皆さんでした。女性、男性、大学生のグループなどなど。私のチームには高校生とその子の中学時代の先生というコンビもいました。宇田川さんの主催して下さった今回のボラバスでは、誰もが出来る活動をその場でみんなで考えて取り組むことが出来ました。力がある人ない人などそれぞれに発揮出来る場がありました。今後は参加者の持っている資格などを事前に把握してさらに皆さんの持つ力を発揮出来るようにしようという声も出ました。

バスに乗ってまでの参加は出来ないけれど……という声に対して、被災地の野菜を購入して販売をする、義援金のチャリティバザーをお手伝いする、など出来ることが幅広くたくさんあり、具体的な方法も知りました。

どんな形にしても、何かしたい!と思っている方に情報提供が出来る「私たち」になろうということで、参加した私たちが情報発信源になれるようにと思っています。入園希望や見学希望でなくても、支援したい想いのある方はどうぞご連絡下さい!

 

③行政に不満を言っているより動こう

本来なら行政がやるべきこと!ではあるけれど、それを動かすための労力を使うくらいなら、出来ることをするためにその力を今現地に向けて使おう!そして、この私たち一般人がやっていることを行政に発信しよう。石巻では各家庭の前に積まれた瓦礫、土嚢袋を8月までには全部回収すると役所は言っているそうです。現地の役所の方たちは、それこそ被災者でありながらも必死になって動いています。でも、8月か……私たちが行った5月でさえ腐敗は進み、衛生状態は決して良くありませんでした。これから梅雨を迎えるかと思うと、何とかその前に出来る所まで進まなければと。

行ってみて感じたのは、私がこれから10回行くよりも1回に10人連れて行く方が大切だということです。家の前に、山積みになっている瓦礫や土嚢袋を見ながら再建に向けて行くのと少しでも家の前の道路がきれいになり、車も入り、出来ることが目に見えて増えて行く方が気持ちももっともっと前向きになれるのだと感じました。

 

宇田川さんのボラバス第3陣は5月27日金曜日23時発、第4陣は6月10日金曜日23時発までが決まっています。

 

実際に現地に向かうにあたっては、自己完結において準備などをしっかりとしなくてはなりません。そのあたりについては、また石巻ボランティア③で。

 

 

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