2018年度も無事に始まっております!

2018年05月14日(月) | 保育

2017年秋の移転問題のいろいろから、2018年4月「まちの保育園 鎌倉」オープンまで、私自身アクセル全開でも追いつかないほどの充実した学びの日々でありました。と、いう言い訳により、なかなかブログをアップ出来ずにおりました。。。。。

Telacoyaの方はスタッフが全力で「子どもたちのための平常心」を貫いてくれて、2017年度を無事に終えて、しっかりと卒園児を送り出す事も出来ました。

馴染みのある場所ではあるけれど、いつもの保育の場所ではないところでの卒園式。ねらいは「子どもたちの全てが発揮出来る場所を」と言う理由から選びました。卒園児一人ひとりが、自分が出来るようになったことを披露したり、入園してからの思い出を自分たちの言葉で組み立て披露したり、司会は送り出す年中児の仕事だったりと、みんなで手作りの卒園式です。卒園した先輩たちもたくさん来てくれて、卒園後の今の姿を見せてくれました。

自信を持って送り出した卒園児たちが、ランドセルを背負ってかっこいい1年生の姿を見せに来てくれた4月。
Telacoyaにも新しい新入園児さんたちが来て、一層にぎやかに。新メンバーはそれぞれがいい味出していて、おもしろい!進級児たちのオロオロするところが、申し訳ないけど、おもしろい!
そんな中、新しいおひさま(年長児)は毎年の如く、憧れのおひさま、カッコイイおひさまになったと張り切り過ぎて、いろんなことが空回り。憧れのカッコイイおひさまになるのは、1年過ぎた3月なんだよ〜これからなって行くんだよ〜とどんなに大人がゆっくりでいいと思っても、子どもたちにとってやっぱり大きな存在なんだな、おひさまって。頑張っちゃう。

それも落ち着いて来たこの5月連休明け。

毎日の行き先を決めるおひさまの話し合い。なんだか今日は良かったぞ!
それは、すんなり上手く纏まったということでは無く、いい場面がたくさん見れたということ。

一人ひとりが行きたいところと理由を言って、みんなの話を聞いて、その違う意見を飲み込んで、自分の気持ちと相手の気持ちをお腹の中で混ぜ込んで、そして自分の意見をもう一度整理して話す。そんな感じの毎日の話し合い。幼稚園の年長児が上手に出来るわけない!と思われることも多いけれど、これがなんの!毎日毎日 紙1枚を重ねるごとく、重ねて行くと、びっくりするほど中身のある話し合いをするようになって行く。紙1枚より10枚、100枚の方が強くなるのと一緒。

そう言った意味で、今日の1枚はすごく良かった。

逗子beachに行きたかった子、南郷公園に行きたかった子、御霊神社に行きたかった子。この3つに今日は分かれていた。

かけっこがしたいから、南郷公園がいい!と言えば、他の場所がいい子たちは、逗子beachでもかけっこ出来るよ〜と説得。そんなやりとりが続く中で、それぞれのプレゼンが始まって行く。

「南郷公園ではね〜リラックス出来るんだよ」

「リラックスって何?」

「こうやったりすること」(横たわって肘を曲げて頭を支えるポーズ)

「今日はこんなに天気がいいんだから、逗子beachに行ったら気持ちいいよ」

「昨日雨がたくさん降ったから、逗子beachに行く山の道がきっとドロドロだよ〜」

そんな友だちのプレゼンに「そっか〜じゃやっぱり南郷にしよう!」と心が変わったりしながら、最後は南郷公園か御霊神社の二つに絞れて来た。

ここからが中々一つに決まらず、平行線。すると、どうしても南郷公園に行きたいM君が「どうしてみんな南郷公園にしてくれないの?」と泣き出した!

泣き落としか!? それならそれでもいいけど。。。。

泣かれてすぐにM君の気持ちに寄り添う人。

泣かれても自分の気持ちを変えたくない人。

泣いてるのだから、かわいそうなのか?
泣けばいいのか?
話し合いって気持ちを話し合うことでしょ?

子どもたちなりに、いろんな「?」の中でどうしたらいいのかを一生懸命考える姿がとても愛おしかった。

泣いたからと言って行き先はM君に合わせることはしないけれど、ティッシュを取ってきて渡し「泣くのはずるいよ。泣くのやめてちゃんと話して」と優しく話しかける子。

自分は本当は御霊神社がいいけれど、「M君が泣くからM君が行きたいところでいいよ」と言ってくれる子。

「うみちゃん(年中児)たちを待たせているから、ちゃんと話して決めようよ〜」と他の子を気遣う子。

そんないろいろを聞きながら、M君自身「泣き止むからちょっと待って!」「うみちゃんを待たせちゃっているから、僕が南郷やめればいいんでしょ」と揺れる。

その度に「M君の気持ちを言えばいいんだよ」「本当にやめてもいいならいいけど」とみんな。

M君最後に「分かった!僕は本当にもう今日は御霊神社でいい。でも明日は南郷にしてね」と言いましたが、「明日はまた明日話そう!」ってことに(笑)

やっとやっと50分くらいかかって決まって、うみちゃんに報告。待ってる間にうみちゃんたちが、部屋のおもちゃを全部キレ〜イに片付けてくれて、ハンカチ落としして遊んで待っていてくれました。

おひさまは、「遅くなってごめんね」「片付けてくれてありがとう」「明日はもっと早く決めるようにするね」などと口々にうみちゃんに言っていました。

 

 

今までのおひさまたちも毎日のこの話し合いを通して、相手の気持ちと自分の気持ちの間で揺れ動く「自分の気持ち」を知り、そんな中で「折り合い」をつけることを重ねて来た。ルールはただ一つ。おひさま全員の意見を出し合って一つに決めること。それだけ。時間かかってもいい!時間かかり過ぎて、せっかく決まったのに、そこには行けなかったこともあったし、絶対に折れてくれない1人を9人で説得していたようだったのに、たった1人のプレゼンがポロリポロリと人の心を動かし、9人が8人になり、5人になり、最後は大逆転!ということもあった。

多数決でもなく、ジャンケンでもなく、どんな形でもいいから 話し合って決める。

たった一人になっても自分の意見が言えるように。
たった一人の意見でも心からきちんと聞けるように。

 

まぁ過去には「みんな〜お願い〜❤!チュッ!!」で落とした子もいましたけどね(笑)

 

3月の卒園までのカウントダウンがもう始まっている。

今日の紙1枚が、たくさん重ねる紙の下の方で大きな存在になるだろうな。

*写真は子どものメモを連絡ノートにお母さんが貼って来てくれたものです。
その子は、、、、、、
自分のまわりのみんな、世の中のみんなは繋がっているんだよと教えてくれたそうです。

本当に世の中の人たちみんなが同じ思いでいてくれたら、どんなに良いだろうと思います。
この気持ちを大人になっても忘れないでいてほしいです。とお母さんから。

本当にそう思います。何処かで誰かと繋がっていることをヒシヒシと感じます。いつも必ずその繋がっている誰かが何処かで助けてくれます。今もそうです。

この気持ちいつもまでも、大切に持っていて欲しいです。
 

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