ちょっと いい話し合いでした

2014年09月30日(火) | 保育

お泊まり保育の楽しかった様子を事細かにアップしようとして、文章作ってから膨大な写真を選んでいるうちに、、、、、

季節は夏から秋へ。

すみません。。。。そして、9月の大イベント「おさかなとなかよしなろう」「HAYAMAN2014トライアスロン」と続きました。FBでご覧下さい!

そして、これは逃せない!すぐにアップしないと!と言う出来事が起きてしまいました。

話し合いの中に、子どもらしい正直な気持ちとまっすぐ育っている心が見えるものでした。長文ですが、良かったら是非最後まで読んでみて下さい。

【ある日のこと】

telacoya921では、自由な中にも、どこでも通用する「基本的な」約束はあります。もちろん、子どもたちですから勢い余ってそんな約束、分かっていても、どこかに飛んで行ってしまうこともあります(笑)でも、誰かが思い出して 声を上げますから、「そうだった、そうだった、、、、」ということになります。

しかし、この頃、良からぬお話しが聞こえて来ます。

telacoyaを出てから、公園で、スーパーで、お家で、、、、その約束を守れない子がいると、、、、

そこは、もう家庭の範疇ですから、私たちが現場を見た訳でもないし、注意をするというつもりはありませんでしたが、子どもたちの「心に」問いかけてみる時間を持ってみました。

 

わたし  「telacoyaではダメなことが、telacoya出るとダメじゃなくなってしまうことってない?」

みんな   しーーーーーん

わたし  「例えばtelacoyaではダメなことってどんなことがある?」

Aちゃん 「人が止めてって言ったことは、止める」

わたし  「そうだよね。でもtelacoyaでは止められるのに、違うところでは止められないことってあるのかな?」

みんな   しーーーーーん

Aちゃん  「Aちゃんね、あのね、お父さんがお仕事しているから邪魔しないでって言って止めてって言っても、お父さんと遊びたくなって止められなくて、ずっとしてたらお父さんに怒られたことある」 笑いながらも ちょっと涙目、、、

わたし   「そっか〜遊びたい気持ち分かるけど、ちょっと待てると良かったね」

Aちゃん  「そうなんだけど、でも止められなかったんだ」また笑いながら涙目、、、

わたし   「それじゃ、他にもいる?」

すると、はい、、、、はい、、、とポツリポツリと手が挙がります。「あのね、、、、」「ぼくね、、、」と。ところが、しばらくすると「手を挙げていないけど、B君さ、公園でC君が止めてって言っているのに、止めなかったことあるじゃん!」と他人のことが出て来ました。

その話は実は、聞いていてその後の色々も知っていましたが、知らん顔してB君に聞いてみました。

わたし    「B君、今の話し本当?」

B君    「………ううん。してないよ」

他の子たち    「え!?あの時さ〜C君が止めてってすごく言っているのに止めなかったじゃん、見たよ。」

わたし   「B君 どお?」

B君      「やってない」

わたし   「じゃあ、見たよって言っているお友だちが 嘘をついているって言うこと?」

B君      「そう」

わたし   「そうなんだ。あれ?嘘はいいんだっけ?」と他の子たちの方に向かって。

他の子たち 「嘘じゃないもん!!」

わたし   「B君、どお?最後にもう一度だけ聞くよ。これが最後信じるからね。本当はどっち?」

B君     「…………やった………」

わたし   「じゃ、さっきの「やってない、みんなの方が嘘をついている」って言っちゃったのは?」

B君    「Bが嘘ついた………」

わたし   「あのね、嘘を一つ つくと、その嘘を守る為に、バレないようにまた嘘をつかなくちゃいけないの。それをまた バレないようにする為にもう一つ嘘をつくの。だって、ずっと嘘をつき続けないと、最初の嘘がバレちゃうでしょ。そうすると、ずっとずっと嘘を重ねて嘘が山盛りになって、それを持って大人になるんだよ。それでもいい?」

B君     「いやだ、、、」(涙目に、、、、)

Aちゃん  「本当のことを言うと怒られちゃうかな?って思うけど、嘘をつく方がもっといけないんだよ」

わたし   「本当に、そうだよね。それで、どんなことC君にしちゃったの?」

B君      「C君がお相撲したくないって言っているのに、したかったから、何度もしつこくお相撲して投げたりとかしちゃったの」

C君     「え??B君はCに嫌なことしてないよ。したことないよ」(C君はB君が大好き……もしかしたら、本当に忘れちゃってるのか?)

B君     「したよ!!嫌なことしたよ!!」

C君     「してないよ。」

B君     「したよ…しちゃったよ……」

わたし    「どうしてそんなにB君はC君とお相撲したかったの?」

B君     「勝ちたかったから」

D君     「え???勝ちたかったから??なんで?勝ちたかったら 強い人とやった方が強くなるよ」

E君     「C君が弱いから?」(B君よりC君はひとつ年下)

C君       「弱くないよ!」(ムッとしてる 笑)

E君     「ボクはさ、いつもD君とお相撲やっていつもいつも負けちゃうけど、それでもやってさ、1回だけD君に勝ったよ!!」

Fちゃん   「勝ちたいんだったらさ、練習すればいいじゃん!お家で練習するとかさ!」

B君     「だってうちは大人しかいないもん(涙目)」

Aちゃん   「だったらさ、壁を押すとかさ。強くなる練習すればいいじゃん」⇒ スゴい発想(笑)

D君     「じゃ、telacoyaでいろんな人と練習すればいいじゃん。B君は勝ちたいだけなの?強くなりたいの?」

わたし    「どっちだろう?」

B君     「強くなりたい」

わたし    「じゃ、強くなる為にいろんな方法あるね。今、みんながいろいろ言ってくれたよね」

B君     「うん」

わたし    「とにかく、嘘は一番ダメ。絶対にダメ。一つついたら、大人になるまでに山盛りの嘘を持って行かないといけなくなるからね」

B君      「分かった、、、」

すると、、、、あららら???あちこちからすすり泣きが。

これを皮切りに、「ボクね、、、、」「私ね、、、、」と涙ながらのカミングアウトの連続。親も私たちも知らないことや私たち大人は知っていたけど自分からみんなの前で言っちゃうの?ということまで。正直に話そう、嘘はいけないと言う話しが心に響いて、胸にしまっておけなくなった子どもたち。

友だちの話しを聞きながら、自分の胸の中に問いかけ、言わなくては、、、という想いに自然に涙がこぼれているようでした。あちこちで涙が流れ、「どうしたの?」と問いかけると「あのね」と涙と共に心に閉まっていたものが溢れ出て来ました。

内容は、実はお兄ちゃんの勉強机の引き出しを開けてお菓子を食べちゃったこととか、タオルを無くしたことを黙っていたとか、カワイイこと。でも、本人にとっては 心の中の 黒い点だった。

子どもたちのピュアな心の中には、いろいろな渦巻きが起こったように見えました。一つ一つの出来事に、その時、子どもたちの心がどのように動いたのか、その後、小さな罪悪感が心の中に、黒い点としてずっと残っていたことが見えて来ました。その黒い点は、ほくろのように小さくても消えること無く、楽しい気持ちの明るい色に覆われた心の中に いつもポツンとあったのでしょうね。

あまりに神妙な雰囲気に一番小さい葉っぱちゃんは泣き出し、お山ちゃんたちはお兄さん、お姉さんたちの顔をキョロキョロ見て、一緒に神妙な表情に。何かを感じてくれたかな?

みんなで約束したことは2つ。

1つは、telacoya921でしてはいけないことは、どこに行っても同じはず。

2つめは、嘘をつかないこと。

1つの嘘は、それを隠す為にまた嘘をつかなくてはならなくなり、どんどん嘘を積み重ねて行かなければならなくなる。大人になるまでに、どれだけの嘘を積み重ねなければならなくなるかを考えてみました。

言えたことの「勇気」を認め、言えなかったけど心が揺れたはずの「本心」を信じて受け止め、子どもたちの時には「ずるい心」も丸ごと引き受けよう!と再確認したtelacoya921の大人たちでした。

 

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